2012年02月26日

Case051 川口市・M様

 借り入れ期間整理前債務額整理後債務額
CFJH 2〜H2350万円−500万円
アコムH 3〜H170万円−215万円
レイクH 5〜H170万円−250万円

整理前合計債務額50万円毎月返済額3万円
整理後合計債務額−965万円毎月返済額0万円
           

〜代表司法書士松本からのコメント〜
M様は別に武富士での過払い金があり、
武富士から会社更生の通知を受け取って、
初めて過払い金が返ってくるというのを知ったそうです。

過払い金が返ってくることは、
平成18年頃からじわじわ社会に認知され、
一時期はテレビCMや地下鉄の車内広告などで
たくさんの事務所が宣伝をしていたことによって、
多くの方が手続を開始しました。
しかし、社会に認知されてから日が浅く、
まだまだ手続を知らない方がたくさんいました。

そんな時に武富士が会社更生の申立をし、
武富士に過払い金がある方へ武富士が通知書を送ったのです。
武富士から通知書が届いた方は、それで過払い金の存在を知り、
他社への過払い金の返還請求を開始した方がたくさんいたのです。

M様もその1人。
アコムとレイクは平成17年完済ですから、
武富士から何も通知が来なければ、何もせずに平成27年を迎え、
過払い金が時効で消滅してしまっていたかもしれません。

武富士の会社更生の功罪について、
「罪」の部分が多く語られるのは当然ですが、
社会への過払い金の告知という意味では「功」の部分もあるのです。

M様は武富士にも相当額の過払い金があり、
3.3%という低返還率に納得いかない部分もあるようでしたが、
現在の借金がなくなってしかも1千万円近い過払い金を回収でき、
ご満足の様子でした。

※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。
posted by 司法書士松本 at 09:53 | 債務整理と過払い金の事例100撰