2011年06月24日

Case041 鴻巣市・M様

 借り入れ期間整理前債務額整理後債務額
レイクH10〜H210万円−154万円

整理前合計債務額0万円毎月返済額0万円
整理後合計債務額−154万円毎月返済額0万円


〜代表司法書士松本からのコメント〜
レイク1社に対する完済分の過払い金の返還請求のご依頼でした。
受託したのは2月。そこから取引履歴の開示を受けて、引直計算をし、
訴訟を経て6月に過払い金が返還され、手続が終了しました。

過払い金の返還請求は、受託してから過払い金が返還されるまで、
相手の業者にもよりますが、かなりの時間がかかります。
以前は、受託してから8か月くらいが平均でしたが、
現在は受託してから10か月から1年くらいかかることも
当たり前になってきました。

そんな状況の中で、今回のレイクは受託してから4か月。
しかも利息まで含めた満額の返還を受けました。
どこからお金が出ているのか分かりませんが、
大手消費者金融業者の中では突出して対応がよろしい。

依頼人も大満足の解決でした。

※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。
posted by 司法書士松本 at 18:40 | 債務整理と過払い金の事例100撰

2011年06月20日

Case040 蓮田市・A様

 借り入れ期間整理前債務額整理後債務額
アイフルH14〜H2273万円−62万円
プロミスH17〜H2276万円59万円
モビットH18〜H2227万円27万円

整理前合計債務額176万円毎月返済額5万円
整理後合計債務額24万円毎月返済額0万円


〜代表司法書士松本からのコメント〜
当事務所では、債務整理の面談時に、最終的に債務が残ると予想される場合は、
受任から解決まで毎月一定金額をご用意いただいて、
それを依頼人毎の専用口座に毎月ご送金いただいています。
これは当事務所で債務整理の手続をしている間、
依頼人自身が今後ちゃんと支払いをしていけるかをチェックする意味があります。

A様の場合は毎月4万円の積立が可能ということで、手続きを開始しました。
調査の結果アイフルは過払いとなっており、これを回収できれば、
回収時までの積立金と合わせて、残りの2社の支払いもかなり楽になります。

しかし、過払いになっているのはアイフル。
訴訟をして回収するまで半年から1年かかります。
そして、負債が残るのはモビット。
受任してから半年ほどで和解をしないと即訴訟してきます。

結局、モビットはアイフルの過払い金の回収まで待ってくれないと判断し、
先ほどの積立金で先に分割払いをスタートしました。
そして、結局受託から9カ月でアイフルからの過払い金が入金され、
それまでの積立金と合わせて、モビットの残金とプロミスを一括で支払い、
全社の整理が終了しました。

モビットは言わずと知れた銀行系。
過払い金を回収する時間くらい待ってくれてもいいと思いますけどね。

※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。
posted by 司法書士松本 at 06:29 | 債務整理と過払い金の事例100撰

2011年06月10日

Case039 川口市・Y様

 借り入れ期間整理前債務額整理後債務額
三和H 8〜H140万円−81万円

整理前合計債務額0万円毎月返済額0万円
整理後合計債務額−81万円毎月返済額0万円


〜代表司法書士松本からのコメント〜
Y様は、三和ファイナンス(現SFコーポレーション)1社に対する
過払い金の返還請求のご依頼でした。
ご依頼を頂戴したのは平成21年2月頃でしたが、
約2年かかって全額を回収し、ようやくお手元にお返しすることができました。
手続に時間がかかった原因は、三和ファイナンスの対応が原因です。

以前、三和ファイナンスは、全く過払い金の返還をしない時期がありましたが、
最近は、裁判で判決を取りさえすれば、全額を支払ってくるようになりました。
しかし、判決を取らずに和解となると2割〜5割程度が限界です。
よって、当事務所では即訴訟を提起しています。

とは言っても、判決を取るにはかなりの時間を要します。
三和ファイナンスは、第1審の裁判所で判決が出ても、必ず控訴をしてくるからです。
判決が確定するまでは、最初に提訴したときから数えて1年程度はかかります。

また、三和ファイナンスは、古い取引履歴を開示してきません。
取引から10年以上経過したものは一切開示しないのです。
この点問い合わせると三和ファイナンスは消去したの一点張りですが、
いつ手続を開始しても、そこから10年分の履歴しか開示されないので、
本当に消去しているのかどうか・・・なところです。
言うまでもありませんが、取引履歴の全てが開示されないと、
算出される過払い金が減り、依頼人にとっては大きな不利益となります。

Y様のケースについても同様で、
実際、Y様は平成8年から三和ファイナンスと取引をしていたのですが、
三和ファイナンスは、平成11年の取引からしか履歴を開示してきませんでした。

しかし、Y様の通帳に三和ファイナンスとの古い取引の一部が記載されており、
当事務所で平成8年から平成11年までの3年間の取引を推測して計算しました。
請求額は、この推定計算によって40万円程増額されました。

ただ、この推定計算による請求は、裁判所はなかなか認めてくれません。
また、主張の内容も一般の事件に加えて増えるため、時間もかかります。
Y様の裁判も同様で時間こそかかりましたが、ようやく勝訴判決が確定しました。

そんなこんなで2年がかりの手続になりました。

※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。
posted by 司法書士松本 at 16:12 | 債務整理と過払い金の事例100撰

2011年06月03日

Case038 川口市・S様

 借り入れ期間整理前債務額整理後債務額
武富士H 6〜H2195万円−123万円
キャスコH 7〜H170万円−8万円
エイワH10〜H170万円−68万円
アエルH10〜H2134万円−12万円
三和H10〜H215万円−20万円
CFJH17〜H2143万円27万円

整理前合計債務額177万円毎月返済額7万円
整理後合計債務額−204万円毎月返済額0万円


〜代表司法書士松本からのコメント〜
手続開始から約2年の時間がかかりましたが、
ようやく全ての手続が完了しました。

武富士は、今でこそ過払い金の回収が困難ですが、当時は回収可能でした。
15年間取引をしていたこともあり、95万円の負債がひっくり返り、
123万円の過払い金を回収することができました。
この過払い金を元手にCFJの負債を支払いました。

ここまでは通常の債務整理業務の流れでした。
しかし、それ以外の4社に対する過払い金の返還請求が難航し時間がかかりました。

もちろん裁判を提起し、そして判決ももらいました。
しかし、判決によって過払い金の返還請求権が認められたとしても、
それを払ってもらえるかどうかは業者によります。
強制執行をしなければ回収できないような業者も存在します。
時間がかかった4社は、このような手続をしなくてはならない典型的な業者です。

強制執行をする場合、多くの場合は相手の銀行口座を差し押さえることになります。
場合によっては、銀行口座にお金が入っておらず、空振りとなることもあります。
また、他にも差押をしている人がいて競合してしまうこともあります。
競合した場合、裁判所が配当手続を行い、供託所から配当金をもらうことになります。
この手続は、かなり時間がかかります。

過払い金は、権利として認められても、実際に回収できるかどうかは別問題です。
いずれにせよ、全額を回収するためには早期に裁判を開始していく必要があります。

※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。
posted by 司法書士松本 at 11:16 | 債務整理と過払い金の事例100撰